町のシンボル「本庄の大楠」の保存整備が完了しました。
更新日:2015年3月5日
築上町では平成21年から平成26年度までの6年間をかけて、町のシンボルツリー「本庄の大楠」(国指定天然記念物)の保存整備事業を行ってきました。
大楠は推定樹齢1,900年以上のクスノキで、永い年月を経る中で、周囲の環境変化やクスサン(クスノキの葉を食べる蛾の幼虫)による食害等から近年、急速に樹勢が衰え始めてきました。
そこで平成14年度に学識経験者や地元関係者から構成される「本庄の大楠保護基本計画」をまとめ、整備事業に着手しました。
大楠周囲は古い川の氾濫原になっており、たくさんの川原石が大楠の根系の成長を阻害していました。また周囲を人々が歩いたことにより土が固く締まってしまい、根への水や酸素の供給がされにくい状態になっていました。
そこで周囲の川原石を取り上げ、かわりに良質土と肥料を漉き込み、また根に酸素や水が届きやすくするために酸素管といわれる管を土中に設置しました。
整備後、周囲を木柵で囲っています。見学の際は大楠保護のため、木柵の外側からお願い致します。
大楠を将来に渡って残していくため、皆様のご協力をお願いします。
たくさんの川原石が根の成長を阻害
根周囲に良質土を漉き込み、酸素管設置
説明板もリニューアルしました
本庄の大楠(東側)竣工状況
遊歩道は踏圧防止の石敷に。見学は木枠外からお願いします。