「米のエタノール化事業で過疎対策」を国に提言
更新日:2014年3月27日
築上町は、平成22年4月に施行された過疎地域自立促進特別措置法(新過疎法)により過疎地に指定されました。
これまで、過疎地の振興策として、企業誘致や地域振興作物の産地形成、また資源循環型農業の推進等を積極的に行ってきましたが、まだ十分ではありません。
そこで、新たな産業を興すという視点で、かねてから研究を続けている「米によるバイオエタノール生産」に注目し、平成23年度において、事業化の実現に向けた「政策提案書」の取りまとめを進めてまいりました。
一般に、米のバイオ燃料化の議論では食糧生産と競合すること、あるいは飢餓人口を抱える中で行うことは問題があるとの指摘があります。
また食べ物を燃料にすることへの抵抗感が拭いきれないこともあります。しかし、エタノール原料米の生産は、生産調整田や耕作放棄地、転作に向かない湿田等を有効活用できます。また、過疎地域の重要な資源である「水田」を有効活用することは、過疎地域の振興につながるだけでなく、水田の多面的機能の維持による国土保全と不測の事態に備えた食料生産基盤の維持に寄与します。
この度、平成24年1月に「バイオ燃料(米エタノール化)による過疎地域活性化に関する提案書」が完成し、1月末から2月初めに、関係省庁(農水省・経産省・総務省等)や関係機関(民主党本部、全国過疎連盟等)に、過疎地域の経済的振興や水田機能の維持のため、エタノール生産を事業化したいという築上町の思いを込めて提案書を提出してまいりました。
政府がエネルギー政策についてビジョンを示し、事業化できるよう制度を整備すれば、本町としてはバイオエタノール生産に取り組みたいと考えております。
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関連ファイル
- 【一括ダウンロード】バイオ燃料(米エタノール化)による過疎地域活性化に関する提案書(PDF:3.4MB)
- バイオ燃料(米エタノール化)による過疎地域活性化に関する提案書(PDF:50KB)
- はじめに、目次、第1部 政策提案(PDF:90KB)
- 第1章 過疎地振興と米のバイオ燃料化(PDF:134KB)
- 第2章 資源作物(米)の生産と米・稲エタノール化事業の現状(PDF:62KB)
- 第3章 持続可能なバイオ燃料の生産・消費をめぐる国際的動向(PDF:143KB)
- 第4章 JA全農新潟におけるバイオ燃料地域利用モデル実証事業の取組と課題(PDF:280KB)
- 第5章 JA全農新潟における直接混合ガソリンの消費者アンケート(PDF:250KB)
- 第6章 オエノンホールディングス株式会社、北海道バイオエタノール株式会社におけるバイオ燃料地域利用モデル実証事業の取組と課題(PDF:371KB)
- 第7章 米からエタノールとエサをつくる地域循環実証プロジェクトの取組(PDF:685KB)
- 第8章 福岡県築上町における米エタノール化への取組実績と技術的課題(PDF:663KB)
- 第9章 米エタノール化に向けた流通と関連諸法の現状と課題(PDF:624KB)
- 作成委員会および調査協力機関(PDF:546KB)