映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」を観た方の声
更新日:2019年12月25日

- ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」
信友直子監督が広島県呉市に暮らす87歳の認知症の母とい95歳の耳の聞こえづらい父の介護生活を1200日間にわたり記録したドキュメンタリー映画。
映画上映会を開催しました!
11月23日、認知症への理解を深めるためにドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」の上映会を開催しました。上演中は、笑い声やすすり泣く声が響き渡り、感動に包まれました。また、鑑賞後は4人の方に「今の思い」を発表していただきました。上演後のアンケートや感想をもとに、映画を観た方の声をお届けします。
映画鑑賞者 |
277人 |
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アンケート回答率 |
83.8% |
アンケート結果の一部を紹介します
「認知症になってもサービスを利用しながら今までと変わらない生活が送れるか」という問いについては、「あまり思わない」「全く思わない」を合わせると6割を超えるという結果でした。この結果より、認知症になったときに今までと変わらない生活を続けることは難しいと感じている方が多いことが分かりました。また、「家族や地域の人が認知症になったら、何ができると思いますか」という問いについては、「見守り」が最も多く、「地域の見守り」の必要性を改めて感じる結果でした。
認知症について正しい知識を身に付けた「認知症サポーター」を増やし、認知症を理解している人が地域に根付くことで、認知症の人やその家族を見守り支えることができる「認知症になっても安心して暮らせるまち」を目指していきたいと思います。
感想
映画を見た方のこえ
多くの方から寄せられた感想の中からいくつかご紹介します。
- 切実な問題としてみせていただきました。本人の尊厳を守らなければ…と思いますが、家族は長期になると”ゆとり”を失くしてしまいます。地域の方々のサポートを受けながら生きていけたらと思います。
- 他人事ではないし経験もあります。子どもや孫の学校等での上映も良いと思います。
- 私も80歳になる独り住まいなので不安です。今は元気ですが、これから先のことを娘と話し合いたい。
- 認知症は本人にはわからないとおもっていましたが、この方は自分の状況がわかっていて悔しかったことでしょう。私の姉も認知症ですが、薬が効いているため、あまり進行していません。独りで暮らしていますが、やはり一人の時にあのように泣いているのかなと思うとかいわいそうになりました。
実行委員の声
上映会は住民や介護関係者から構成される実行委員会で企画・運営を行いました。実行委員の皆さんの「今後の認知症の取り組み」についての意見をご紹介します。
- 今回の映画は60歳以上のたくさんの人に観てもらえてよかったが、40~50代や若者・子どもにも認知症のことを知ってもらいたい。
- 認知症サポーターが活躍できる場があると、もっとサポーターのことを知ってもらえるのではないか。
- 子どもの世話になりたくないという人が多いが、「子どもに迷惑をかけてもいいよね」という機運を高めていければいいと思う。
- 認知症の人を支えることも大事だが、同じくらい家族を支えることが大事だと思うので、そのような取り組みも必要だと思う。
認知症サポーターとは
認知症を正しく理解し、本人や家族を温かく見守る応援者のことです。「認知症サポーター」になったから何か特別なことをするということではなく、認知症の知識を伝えたり、応援する気持ちを伝えたり、自分のできる範囲で活動することで、認知症の方やその家族を支えます。
認知症サポーターの人数(令和元年12月現在)
築上町の認知症サポーター |
544人 |
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高齢者 |
約6,500人 |
認知症サポーター1人当たりの高齢者 |
約12人 |
認知症サポーターになるためには

認知症サポーターになるには、「認知症サポーター養成講座」を修了することが必要です。
令和2年2月4日(月曜日)、「認知症サポーター養成講座」を実施します。受講料は無料です。受講後に「認知症の人を応援します」という証としてオレンジリング贈呈します。
認知症サポーター養成講座
日時 |
令和2年2月4日(月曜日)10時00分~11時30分 |
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会場 |
築上町役場 築城支所 第2会議室(築上町大字築城1096) |
申込期限 | 令和2年1月31日(金曜日) |
申込先 | 地域包括支援センター(築城支所) 電話:0930-52-0001 |