マダニに注意しましょう
更新日:2024年5月24日
春から秋にかけて、マダニの活動が活発になる時期です。
レジャーや農作業などで山や草むら、畑などに入る場合は、マダニに咬まれないよう
注意しましょう。
野山に生息するマダニに咬まれると、感染症にかかることがあります。
感染症から身を守るために、適切な予防をすることが大切です。
主な感染症
マダニに咬まれることによって引き起こされる感染症には、以下のものがあります。
いずれの感染症も、すべてのマダニが病原体を持っているわけではありませんが、ダニなどに咬まれないための注意が必要です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
マダニに咬まれてから6日~2週間程度の潜伏期間の後,38度以上の発熱や,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)などの症状がでます。重症化すると死亡することもあります。
日本紅斑熱
マダニに咬まれてから2~8日の潜伏期間があります。頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、重症化すると死亡することもあります。
そのほか
ダニ媒介脳炎、ライム病など
マダニの生息場所
- シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境
- 民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道など
マダニから身を守るには
咬まれたことに気付かないケースや、極小な傷痕のために傷跡が分からなくなっているなど、発見しにくい場合も多く考えられます。
レジャーや農作業などで野山や草むら、畑などに入る場合には十分注意してください。
ポイント
- レジャーや農作業等、野外で活動する際は、腕、足、首など、肌の露出を少なくしましょう。
- シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう。
- シャツの裾はズボンの中に入れましょう。
- 首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
- ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下を被せましょう。
- 農作業や草刈りなどではズボンの裾は長靴の中に入れましょう。
- 虫よけスプレー(ディート、イカリジンなどの忌避剤)を噴霧しましょう。
- 上着や作業着は家の中に持ち込まないようにしましょう。
- 屋外活動後は、シャワーや入浴でダニが付いていないかチェックしましょう。
もしもマダニに咬まれたら
- マダニに咬まれた場合には、数週間程度は体調の変化に注意しましょう。
- 発熱等の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性を伝えてください。
- 吸血中のマダニに気が付いた時には、無理に引き抜こうとすると、口器の一部が皮内に残ってしまう事がありますので、自身で引き抜くのではなく医療機関で処置をしてもらうようにしてください。