【注意】こどもの夏かぜ
更新日:2025年7月8日
こどもの夏かぜに注意しましょう
こどもを中心に夏期に流行する感染症として、主なものに、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナがあります。
例年、6月頃から乳幼児を中心に患者数が増えはじめ、7~8月にピークとなりますが、新型コロナ感染症の発生以降、流行時期が変化しています。
感染症の発生状況は「福岡県感染症情報」をご確認ください。
咽頭結膜熱(プール熱)
主な症状と経過
39~40℃の高熱、のどの痛み、目の症状(充血、眼痛、目やになど)などの症状が出ます。その他、リンパ節が腫れることがありますが、症状は1週間程度でおさまります。
まれに重症肺炎を合併することがあります。
プールでの感染があることから「プール熱」とも呼ばれます。
原因ウイルス
アデノウイルス
感染経路
- タオルや物に触れた手を介した経口・接触感染
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
潜伏期間
5~6日
手足口病
主な症状と経過
手のひら・足の裏などに米粒大の水ぶくれを含む発しん、口の中に口内炎ができます。他に38℃以下の発熱や食欲不振、のどの痛みなどが見られますが、一般的に軽症で、3~7日でおさまります。大人が発症した場合は、痛みが強く出ることが多いです。
重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があります。
原因ウイルス
- コクサッキーウイルス
- エンテロウイルス
感染経路
- 咳やくしゃみなどによる飛沫感染
- 経口・接触感染
潜伏期間
3~6日
ヘルパンギーナ
主な症状と経過
38℃以上の突然の発熱の後、のどの奥に水ぶくれができ、水ぶくれが破けて痛みも伴います。その後2~4日で解熱し、7日程度で治ります。
合併症としては、熱に伴う熱性けいれんと髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。
原因ウイルス
- コクサッキーウイルス
- エコーウイルス
感染経路
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 経口・接触感染
潜伏期間
2~4日
予防法
- 石けんと流水で、手をよく洗いましょう。
- タオルを共用しないようにしましょう。
また、咽頭結膜熱では、プールからあがった後シャワーを浴び、目を洗い、うがいをしましょう。 - 症状がある場合はマスクを着用するなど、咳エチケットに努めましょう。
関連ファイル
関連リンク
- 福岡県感染症情報(発生動向)(外部サイトにリンクします)