神楽団体一覧
更新日:2024年4月25日
築上町には、現在7つの神楽が継承されています。
豊かな自然に恵まれた築上町の里では、古くから谷筋ごと集落ごとに神楽が継承されています。
町内の全神楽が「豊前神楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、春や秋の祭りの際に各地の神社で奉納されます。
神楽団体のご紹介
赤幡神楽(赤幡神楽保存会)・檪原神楽(檪原神楽講)・岩丸神楽(岩丸神楽講)・小原神楽(小原神楽講)・寒田神楽(寒田神楽講)・伝法寺神楽(岩戸見神社岩戸神楽伝法寺保存会) ・金富神楽(湊金富神楽保存会)
赤幡神楽(赤幡神楽保存会)
鎌倉初期頃から明治初期まで旧築城郡十六社家の神官により神楽が舞われ、各神社の祭礼で奉納されていました。明治に入り、神職の神楽が禁じられたのを憂い(神職演舞禁止令)、神職が赤幡八幡神社の氏子に伝授を依頼したのが始まりです。伝統と格式を重んじた神楽です。
檪原神楽(檪原神楽講)

昭和29年に鬼の衣装と神楽面を寄贈されたのを契機に、扇谷神楽(みやこ町)から貴船神社の氏子に伝えられ、奉納されるようになったのが始まりです。子どもの頃に参加していた若い世代の勧誘にも努め、地域をあげて神楽の継承に努めています。
岩丸神楽(岩丸神楽講)
岩丸神楽の起源は、一説には平安時代まで遡るとも伝えられています。戦時中、講員不足により中断しましたが、昭和21年に地元の青年が集まり、岩丸神楽講として復活し、アレンジを加えながら、見る人を楽しませることを優先した神楽が特徴です。
小原神楽(小原神楽講)

明治初期、岩戸見神社宮司より伝承され、代々受け継がれており、現在は地元の小学校の児童にも授業の一環として定期的に神楽を指導しています。小原神楽の囃子は多くの節回しと組み合わせを持っているのが特徴です。初代の舞い方からほぼ忠実に伝わっており、格調高いものとなっています。本社は小原八幡神社です。
寒田神楽(寒田神楽講)

江戸時代の寛文5年(1665年)に神職が鎮火祭を始めたことが起源であるとされています。明治中期に岩戸見神社宮司により直伝され、一度も絶えることなく奉納されています。昔は舞い方、囃子方共に、世襲制により受け継がれていましたが、昭和43年、氏子であれば誰でも舞えるよう改められ、宮司らを中心に神楽講が発足しました。本社は山霊神社です。
伝法寺神楽(岩戸見神社岩戸神楽伝法寺保存会)

明治維新後、当時、宮司だった熊谷氏が神官とともに氏子に神楽を伝授し、これが今日の築上町に伝わる神楽の礎となっています。伝法寺神楽は伝承して以来、中断することなく現在まで続いています。現在は、本社である岩戸見神社への奉納の他にも、要請があれば、各地の神社での奉納にも応じています。
金富神楽(湊金富神楽保存会)

明治初期まで旧築城郡十六社家によって構成され、各神社で奉納されてきました。戦後、地元の青年団により復活し、若者が中心となって継承されてきました。奉納神楽のほか、町内各地のイベントにも積極的に参加しています。本社は金富神社です。